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2022年 |
2023年 |
難易度分析 |
2024年予想平均点 |
国語 |
62 |
54.3↓ |
昨年並み |
56 |
数学 |
48 |
47.7→ |
やや易 |
51 |
社会 |
52 |
41.5↓ |
やや難 |
39 |
理科 |
56 |
35.6↓ |
易 |
45 |
英語 |
58 |
51.1↓ |
昨年並み |
50 |
5教科 |
276 |
230.2↓ |
やや易 |
241 |
※予想平均点は当日の分析に基づく函館新聞紙上での予想平均点です。

昨年は理科・社会の難易度が上がり,
5教科での平均点が45点も下がったため,
今年は理科が解きやすい問題になった。
しかし,社会は更に難易度が上がり,40点を切る可能性もある。
私たち執筆や作問に従事するものから見て,5教科とも,
作問者の苦労と工夫が感じられる良問が多い。
ただ,作問者の意図と受験生の力のギャップは否めないし,
考察力,洞察力,表現力等に欠ける受験生の現状を痛感している。
これから高校に進学する受験生の努力に期待すると共に,
努力の過程で得られるものは,
人生おいて何にも代えがたいということを分かってもらえたならば幸いである。

論説問題の出題がなく,記述は問題文から内容を読み取り,
それを自分の言葉でまとめるという形式が増えた。
一問4の「役不足」の意味の説明は難しい。
二問7のまとめも,難易度が高く、模範解答のような表現には行き着かないであろう。
三の古典は,きちんと読み進めれば,高得点できる。
四は実用文のやや目新しい問題。問3は受験生泣かせの問題。
何を書いてまとめれば良いか戸惑ったのではないだろうか。
問4の80字記述、感じたこと,考えたことを自由に書く,
ここも大きな得点の分かれ目となるであろう。
普段から文章の読解,表現に力を入れて学習していなければ得点のできない問題が
多く出題され,今後もこの傾向が続くであろう。

最近の入試傾向に準じた出題。
2はよく見かける典型問題。複数の解き方を考えさせる基本問題。
問2が得点の分かれ目。
3の2次関数は,コンピューターを使った設定であるが,問題そのものは基本的な典型問題。
4の証明問題は,補助線を引くことに気づけば得点できるが,証明は長め。
(2)の求積問題は△APSの面積が3であることから,
左右の三角形の面積をaと(3ーa)と文字に置き換えると簡単に解ける。
5は図形と確率の融合問題。よく練られた良問。
確率は解答へのプロセスを組み立てなければ解けない。
問2の体積を求める問題は,
三平方の定理の基本を用いて解答にたどり着くという原点回帰の素晴らしい問題。

資料の読み取り問題が多数出題された。
問題文や資料を確実に読み取らなければ得点できない難易度の高い問題。
記述問題も資料を読み取り,正確に答えなければならないために,
普段から読み取りと表現力を養っていなければ対応が難しい。
これまでになく図表も多く,かなりの力作であるが,すべての設問のレベルが高く,
受験生にとっては時間を要し,解きにくい問題が多かった。
これまでに見られない新傾向問題の出題もあった。
過去一番難しい出題であった。

例年通り,4分野の小問集合1題と各分野の大問4題の構成。
大問別では,生物は細胞分裂の知識を問うほかに,計算問題も出題された。
化学は飽和水溶液の実験を題材にした計算問題も含め,典型的な問題であった。
地学は台風に関する出題で,基本的な知識を問う問題が多かったが,
気圧に関した記述問題も基本的な知識で解けるものであった。
作図が2問出題されたのはやや珍しい。
物理は位置エネルギーと仕事の実験問題。
例年に比べて,基本的な知識で解ける基本問題が多かったと思われる。

リスニングが難しかった。
2は絵や資料を見て解く問題と会話内容を読み取り英文を書く基本問題。
3のAは示された情報を正確に読み取る力が必要。
長文Bは基本的なスピーチ問題。
長文Cの対話文は例年よりも易しく解きやすい。
4は英語特有の表現の知識,文の流れから適切な語を考える知識を問う問題。
自由英作文は,何を書くか日本語で考える段階で時間がかかり,
それを英文に直すことにも手間取った受験生が多いのではないだろうか。
英語のオールラウンドな知識を必要とする出題は今後も続くであろう。
改めて普段から3技能の力を向上させる努力が不可欠であると感じた。
※各高校の合格最低ライン等については, 3/8(金)までに
「北海道学力コンクール事務局」が発表予定です 。
大量のデータ分析による精度の高い情報を毎年提供していますので,
そちらもぜひ閲覧ください。
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