幸いにも多くの人命が失われる事態には至らなかったものの、貴重な財産や豊かな自然が損なわれ、住民生活に多大な不安を与えたことは、私たちに火災の恐ろしさと日頃の備えの重要性を改めて強く印象付けました。
 
 こうした災害の背景には、気象条件の変化に加え、高齢化による避難支援の難しさや、管理不全な土地・建物の増加など社会構造の変容が影を落としています。災害のリスクがより複雑かつ深刻なものとなる中で、地域の防災体制をいかに再構築していくかが、今まさに喫緊の課題となっています。


 こうした中、本年は「東日本大震災」の発生から15年という大きな節目を迎えます。甚大な被害を乗り越えてきた岩手県大船渡市などの地域において、改めて火災という脅威への対応が迫られたことは、震災の教訓を風化させず、時代の変化に合わせた対策を講じ続けることの大切さを物語っています。私たちは、過去の犠牲から得られた教訓を礎に、各家庭や事業所において、今一度「原点」に立ち返った備えを見つめ直していただきたいと考えております。


 結びにあたり、会員事業所の益々のご隆盛と、会員皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。


 
本協会の目的であります「地域の安全・安心なまちづくり」のため、会員相互が融和協調を図り、地域の安全確保の増進に寄与していきたいと考えておりますので、より一層のご協力をお願い申し上げます。

 



                      
                         函館消防安全協会 会長 平澤 博之

函館消防安全協会

 
 
会員の皆様におかれましては、平素より協会事業に対する深いご理解と多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、令和7年を振り返りますと、全国各地で激甚化・頻発化する災害の脅威を改めて突きつけられた一年でありました。夏季の記録的な猛暑や局地的な大雨に加え、火災被害においても、岩手県大船渡市をはじめとする各地での大規模な山林火災や、大分市での大規模火災が発生しました。
ごあいさつ