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地域の安全・安心なまちづくりの増進に寄与する函館消防安全協会のページです。

TEL. 0138-87-2240

〒040-8502 函館市東雲町5-9

ごあいさつ                      

 会員の皆様におかれましては,平素より協会事業に対する深い御理解と多大なる御支援を賜り,厚くお礼申し上げます。
 この度,令和6年1月に開催されました定期総会におきまして,本協会の会長に就任し,責任の重さを感じているところでありますが,役員および会員各位の御協力をいただき,さらなる発展に努める所存でおりますので,よろしくお願い申し上げます。

 さて,近年,全国各地で発生している自然災害は,頻発化,広域化,更には激甚化し,令和5年を振り返りましても,梅雨前線や台風,線状降水帯の影響による大雨や土砂災害,最大震度6強を観測した地震など,多くの災害が発生する中,令和6年1月1日,石川県能登半島付近を震央とした最大震度7を観測する地震が発生し,甚大な被害に見舞われました。
 この地震では,揺れによる影響はもとより,津波や火災も併発し,メディアにて連日報道されておりました目を覆うばかりの光景に,自然災害の恐ろしさと抗うことのできない状況に無力さを痛切に感じつつも,でき得る限りの防災・減災対策を講じることの必要性と重要性について考えさせられたところです。あらためて,この度の震災により犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに,被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 一方,火災関係に目を向けますと,函館市にとって令和6年は,1934年(昭和9年)3月21日に発生した「函館大火」から90年を迎える年となります。
 資料によりますと,その日の夜に住吉町の住宅から出火,強風下のもとに延焼が拡大し,半日ほどで市街地の3分の1が焼き尽くされ,焼失戸数は20,000戸以上,死者は2,000人を超える大火となりました。
 90年前のこの大火を,単に遠い過去の出来事として捉えるだけではなく,この度を契機に,事業所における防火対策が実態に即したものであるよう見直しを図り,日常の業務において一人一人が,火災を起こさない心構えを決して忘れてはならないものと再認識することが重要であると考えるところであり,「事業所の災害防止」,「地域社会における災害の未然防止」に貢献していただきますようお願い申し上げます。

 また,協会事業については,数年にわたり猛威を振るってきた新型コロナウイルス感染症も感染症法上5類に移行し,終息には至らないまでもその勢いは減退傾向にあると感じているところですが,市中の動向を注視しつつ,一部中止しております事業の再開も検討し,効率よく,効果的な業務運営に取り組んでまいります。
 本協会の目的であります「地域の安全・安心なまちづくり」のため,会員相互が融和協調を図り,地域の安全確保の増進のため寄与していきたいと考えておりますので,御協力をお願いします。

 結びになりますが,会員事業所の益々の御隆盛と,会員皆様の御健勝と御多幸を祈念申し上げまして,挨拶とさせていただきます。



                         函館消防安全協会 会長 平澤 博之