ごあいさつ
会員の皆様におかれましては,平素より協会事業に対する深いご理解と多大なるご支援を賜り,厚く御礼申し上げます。
さて,令和6年を振り返りますと,元日に能登半島地震が発生し多くの尊い人命と貴重な財産が失われました。また,8月には宮崎県日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し,南海トラフ地震臨時情報として令和元年の運用開始後初となる「巨大地震注意」が発表されました。さらに台風や豪雨による被害も全国各地で発生し,7月には東北地方,また能登半島地震の被災地においても復興途上の中,9月の大雨による甚大な被害が発生しました。このように,自然災害は激甚化・頻発化しており,防災・減災への備えの重要性が改めて認識された一年であったと感じております。
このように,防災・減災に対する関心が高まる中で,今年は阪神淡路大震災から30年という節目の年を迎えました。この震災を契機に,地域防災力の向上,地域との連携協力体制強化の重要性,さらには地域住民の「自助」および「共助」による災害対応力の更なる向上が必要であることを深く認識させられました。
私たちは,大きな犠牲から得られた貴重な教訓を決して風化させてはならないと考えております。地域や社会全体の協力が不可欠であるため,各ご家庭や事業所におかれましても,改めて災害への「備え」について見つめ直していただければと思います。
本協会の目的であります「地域の安全・安心なまちづくり」のため,会員相互が融和協調を図り,地域の安全確保の増進に寄与していきたいと考えておりますので,ご協力をお願い申し上げます。
結びにあたり,会員事業所の益々のご隆盛と,会員皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げまして,挨拶とさせていただきます。
函館消防安全協会 会長 平澤 博之